「民族誌の 歴史化」を考える-ビルマ社 会のスポーツ調査が語るもの-
『東洋大学 スポーツ健康科学紀要』第3号
本稿は平成13年3月29日に日本体育大学で開催された「第2回日本スポーツ人類学会」のキーノートレクチャーにおいて配布した発表資料に加筆修正を加えたものである。近年、民族誌を描いていくためには、歴史的な視点を導入するのはもとより、民族誌そのものを歴史化するという動きがある。本報告では、特に、世界システムや翻訳的適応といった理論的背景を明らかにした後に、ビルマ社会の伝統的なスポーツを例として、民族誌の歴史化に対しての一つのモデルを提示した。(pp.63-75.)
pp.63-75.