本研究は、東京都練馬区で活動を続けるフォークダンスサークルを対象に、芸術社会学で用いられている「制度的アプローチ」の視点から、社会的な営みを経て創り出され受容されるプロセスを中心的な分析対象とすることで、意味やシンボル体系を生み出したり、あるいは変化させたりする組織の仕組みに注目してする。また、「ネットワーク分析」によって人間関係のネットワークについても分析を加えている。その結果、「踊りのネットワーク」とでも呼べるようなつながりによって組織が維持されることで、サークル活動を可能にしていることが明になった。