草相撲のスポーツ人類学-延方相撲のインヴォリューション-
『体育の科学』第49巻11号
本論文は、「私の研究」の13回目に掲載されたもので、スポーツ人類学の立場から、村落社会の中で行われている草相撲を分析したものである。対象となった草相撲は、茨城県行方地方で続けられてきた延方相撲であり、それを解釈モデルとして、「誥家制」、「年齢階梯制」、「贈与交換」、「準定型的文化化」という視点から総合的に理解し、その結果、誥家制という制度が、この相撲を支える核になっていることを明らかにした。
pp.909-914.