卯之刻相撲の構造
『スポーツ人類学研 究 』 第 1 号(日本体育学会スポーツ人類学専門分科会)
本論文では、愛媛県吉田町で毎年11 月3日に 実施されている「卯之刻相撲」を事例として取り上げ、その構造分析を通して、この相撲が神事として如何なる意味を持つのかを明らかにしている。さらに、この卯之刻相撲が、近年に入って、それまでの伝統的な形を徐々に現代的な価値観に基づく形へと変化させている点を明らかにし、この行為がまさに文化を生成していくという「伝統文化の再生産」の行為であることを説明した。
pp.20-23.