スポーツ人類学における当事者性とは何か-客観的データは存在するのか-
日本スポーツ人類学会(金沢大学サテライト・プラザ)
本研究では身体技法の伝承の調査を続けていくことによって、対象となるスポーツの実践者となってしまった研究者が、そのスポーツを客観的な立場から語ることができるのか、と言う命題のもと、当事者研究について論じた。特に、これまでの文化人類学に於いて乗り越えることのできなかった部分をスポーツ人類学の新しいパラダイムの提示によって乗り越えることができる方法論を提案した。