本研究は神奈川県の公立T小学校の3、4年生男子64人、女子60人を対象に身長、体重、ヒ膝進展筋力、背筋力、握力、長座体前屈、筋厚、脂肪厚を測定し児童の体力と運動習慣との関係について比較・検討した。
その結果、児童の体力と運動習慣との間には必ずしも明確な関係はみられなかったが、「運動好き」であり、かつ学校以外でも運動習慣をもち運動の実施頻度が多い児童の体力は運動習慣のない児童よりも大きい傾向がみられた。したがって、児童期に運動習慣をしっかりと確立し運動を定期的に実施することは児童の体力を向上させる上で重要な要素の一つになると思われた。