本研究では体操教室(横浜市)に週に1~2回の頻度で通う児童67名(女子:8~12歳)と公立T小学校(横浜市)の児童86名(女子:8~12歳)を対象に身長、体重、等尺性膝進展筋力、握力、ファンクショナルリーチ、長座体前屈、筋厚(腹部)、脂肪厚(腹部)を測定・比較し、体操が児童の体力に及ぼす影響について検討した。その結果、体操を定期的に実施している児童は動的バランスを評価するファンクショナルリーチや、柔軟性を示す長座体前屈、さらに握力においてT小学校の児童に比べて大きい傾向を示した。これらより児童期から体操を継続し実施することは児童の体力、特に柔軟性や平衡感覚を向上させる上で効果的であることが示唆された。