本研究では一輪車実施校4年生女子13名と非実施校4年生女子11名を対象に50m走、握力、筋量(上腕、前腕、大腿、下腿)を測定・比較し、一輪車乗り運動と自動の発達発育との関係について検討した。その結果、50m走、握力では一輪車実施校が非実施校に比べて有意に大きい値を示した。さらに筋量をBI(bioelectrical impedance)法により測定し、一輪車実施校(T小学校)と非実施校(E小学校)で比較した結果、いずれの部位においても有意な差は認められなかった。以上より、一輪車乗り運動は発育期にある児童の筋量(上肢、下肢)に影響を及ぼす運動というよりもむしろ児童の筋機能の発達を助長させる上で効果的であることが示唆された。