本研究ではホルン奏者7名を対象に吹奏時における口腔内の圧変動と呼出速度との関係について比較・検討した。 その結果、1)最大口腔内圧は各音階においてもフォルテ(f)が高い値を示し、ついでメゾフォルテ(mf)、ピアノ(p)の順であった。2)最大呼出速度は各音階においてもfが高い値を示し、ついでmf、pの順であった。3)最大口腔内圧と最大呼出速度の関係はmfが最も大きく(r=0.855)、ついでf(r=0.759)、p(r=0.389)の順であった。 以上より最大口腔内圧と最大呼出速度とはf、mfについては相反するような傾向にあったが、pについてはその傾向が認められなかった。