スポーツ種目により頚部筋力を比較した結果、頚部筋力に有意な差がみられた。頚部伸展筋力/体重および頚部屈曲筋力/体重ではレスリングが大きく、頚部側屈筋力/体重では柔道が大きい値を示した。また相撲の頚部筋力および頚部筋力/体重はいずれも他の3種目に比べて有意に小さかった。 さらに競技レベルの異なるN大とG大の選手を対象に頚部筋力を測定・比較した。その結果、学年、経験の有無、競技レベルにより頚部筋力に有意差がみられ選手の頚部筋力、特に1年生の頚部筋力を測定・把握し頚部筋力を強化することは頚部損傷の予防対策の一つとして重要であると考えられた。