その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 津山 薫
氏名(カナ) ツヤマ カオル
氏名(英語) TSUYAMA Kaoru

翻訳書、学会発表、講演等の名称

幼児の立ち幅跳びの実態と運動習慣との関係 ~3~6歳児を対象として~

その他分類

国内学会発表

単・共の別

発行または発表の年月

2016/03

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

発育発達学会第14回大会

概要

本研究では、測定が簡便であり幼児の運動能力を評価する上で有効な立ち幅跳びを用いて、3~6歳児の立ち幅跳びの実態と運動習慣との関係を検討し、幼児の体力向上につなげることを目的とした。 対象は私立幼稚園(横浜市)に通う3~6歳の幼児(男子:185人、女子:164人)とした。年少クラスは男子52人、女子47人であり、年中クラスは男子79人、女子54人、年長クラスは男子54人、女子63人であった。測定項目は年齢、身長、体重、立ち幅跳びとした。立ち幅跳びの測定はジャンプマット(淡野製作所製)を用いて行い、測定回数は2回とし分析には平均値を用いた。さらに幼児の保護者を対象に「遊び」に関するアンケート調査を実施した。 結果をみると、年長になるにつれて、立ち幅跳びの値が有意に増加し、男子では年長の立ち幅跳びの値は年少よりも1.7倍大きく、女子をみても年長は年少よりも1.6倍大きかった。次に立ち幅跳びの男女差をみると、年少および年中では男女差はみられなかったが、年長では男子は女子よりも有意に大きく男女差が認められた(年長男子:92.3±16.6cm、年長女子:85.8±13.9cm)。さらにアンケート調査より、「屋外」で遊ぶことが好きな幼児と「家の中」で遊ぶことの好きな幼児に分けて、立ち幅跳びの値を比較した。その結果、「屋外」で遊ぶことの好きな幼児の立ち幅跳びの値は「家の中」で遊ぶことが好きな幼児よりも優れている傾向を示し、特に男子の年中と年長では両者の間に有意差が認められた。「屋外」で遊ぶことの好きな幼児は「家の中」で遊ぶことの好きな幼児よりも運動量の多いことが推測される。したがって「屋外」での遊びが好きな幼児の立ち幅跳びの値は「家の中」で遊ぶことの好きな幼児よりも大きい値を示したものと考えられた。

共著者等

津山 薫,兼子諄美,馬場進一郎

掲載ページ数