その他の研究業績等に関する事項

基本情報

氏名 津山 薫
氏名(カナ) ツヤマ カオル
氏名(英語) TSUYAMA Kaoru

翻訳書、学会発表、講演等の名称

私立M小学校(横浜市)の体力と運動習慣の実態

その他分類

国内学会発表

単・共の別

発行または発表の年月

2015/06

発行所、発行雑誌等又は発表学会等の名称

日本運動・スポーツ科学研究会

概要

【目的】
 私立小学校は公立小学校に比べて、児童の通学状況や放課後の活動状況をみても公立小学校とは違いがある。そこで本研究は、私立M小学校の児童の体力と運動習慣の実態を調査し、子どもの体力向上につなげることを目的とした。
【方法】
対象は横浜市にある私立M小学校(M小)の1、2、5年生の133名(1年n=43、2年n=39、5年n=51)とした。測定項目は身長、体重、握力、反復横とび、ソフトボール投げ、50m走、上体起こし、20mシャトルラン、立ち幅とびとした。さらに保護者(母親)を対象として、児童の運動習慣に関するアンケート調査を実施した。なお本研究ではM小の体力と25年度の文科省新体力テストの結果を比較・検討した。
【結果】
M小の身長、体重は5年女子の体重を除いては文科省の結果とほぼ同じ値であった。しかし体力測定では、ほぼ全部の測定項目でM小は文科省の結果よりも有意に低い値を示した。特にM小の反復横とびは文科省の結果よりも12.5〜27.2%低い値を示し、M小の敏捷性は文科省の結果に比べて低いことが示された。
運動習慣に関するアンケート結果をみると、M小の児童は文科省の結果よりも、帰宅後に60分以上身体を動かす児童の割合が少なかった。
【まとめ】
 私立M小の児童の体力は文科省の結果よりも低い傾向がみられ、特に敏捷性が低いことが分かった。これは帰宅後の運動時間が十分でないことが要因の一つであると考えられた。

共著者等

浮田咲子、 津山 薫

掲載ページ数