本研究ではアーチェリー選手の上肢筋力を中心に測定・比較し、アーチェリー選手の上肢筋力の特徴を明らかにし競技力向上につなげることを目的とした。対象はN大学アーチェリー男子選手14人(競技歴:5.1±1.8年)とし、等尺性膝伸展・屈曲筋力(30°、60°、90°、120°)および等尺性肩水平外転・内転筋力(60°、90°、120°)の測定をCybex6000Cを用いて、左右の筋力を測定した。その結果、肘伸展筋力では有意差がみられなかったが、肘屈曲筋力では引き手が押し手よりも有意に大きかった(30°、60°)さらに肩水平外転筋力をみると、30°では引き手が押し手よりも有意に大きく、外転角度の大きい90°では押し手が引き手よりも有意に大きかった。