大学ウエイトリフティング選手の体幹筋力と筋形態の特徴

第58回日本体力医学会　大会(静岡県・静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ)

本研究の目的はウエイトリフティング選手とアーチェリー選手の体幹筋力と筋断面積を測定・比較することにより、ウエイトリフティング選手の体幹筋力と筋形態の特徴を明らかにすることである。対象はN大学ウエイトリフティング選手12名とN大学アーチェリー選手15名である。体幹筋力はCybex6000Cを用いて伸展筋力と屈曲筋力を0°、30°、60°、90°、120°の角速度で測定した。またMRI法により腹直筋、腹斜筋群、大腰筋、腰方形筋、深背筋群の筋断面積を算出した。その結果、ウエイトリフティング選手の伸展筋力／体重はアーチェリー選手よりも13.7～28.9%大きく、屈曲筋力/体重でも2.3～10.8%大きい値を示した。以上より、ウエイトリフティング選手の伸展および屈曲筋力はアーチェリー選手に比べて大きく、両者の差はとりわけ屈曲よりも伸展筋力で大きいことが示された。さらにウエイトリフティング選手では脊柱起立筋を含む深背筋群と腹直筋が特に発達していることがわかった。

津山薫、関口脩、金相勲、清田寛、大和眞、中嶋寛之

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