本研究ではサービカルエクステンションマシーン(以下CEM)による動的なトレーニングの効果を等尺性頚部伸展筋力(以下、伸展筋力)および筋断面積を中心に検討することを目的とした。対象はN大学柔道部員28名であり、コントロール群(10名)、50%群(10名)、70%群(8名)の3群に分けた。頚部トレーニングはトレーニング1期(6週間)、トレーニング2期(10週間)において実施した。その結果、コントロール群では伸展筋力/体重および筋断面積はほとんど変化はみられなかったが、トレーニング群では伸展筋力が21~74%(50%群)、15~53%(70%群)増加した。さらに筋断面積の増加は頚部の表層よりも深層でき大きいことが分かった。