極低出生体重児をもつ母親の対児感情の変化に関する一事例
子ども教育研究(3)
極低出生体重児をもつ母親の事例について、その入院中から退院直後の心理状態の変化について、対児感情や抑うつ、不安と面接記録を指標として検討した。その結果、NICUに新生児が入院した母親は、対児感情における拮抗指数が退院直後に高くなり、いったん軽減された不安が退院に際して再燃し、面接では“生んだ実感のなさ”“後遺症・障害への心配”が語られた。
pp.33-40