児童養護施設におけるしつけとプライバシーについて
愛媛女子短期大学研究紀要(18)
児童養護施設の職員が施設で暮らす子どもたちに対する“しつけ”や“プライバシー”をどのように捉えているのかを明らかにするために、ランダムに選択した全国109箇所の児童養護施設の職員654名にアンケート調査を実施した.その結果,利用者との距離が近いと考えている職員は子どものプライバシーに対する配慮が不足している傾向が認められた.さらに,しつけとプライバシーとの関係について,身体的制裁を容認している職員はプライバシーに立ち入るという傾向が示された(筆頭論文)。
齋藤雅英、長岡礼子、畦田有紀、木下静香、久保聡美、高野香織、中岡真奈美、中西美能里、岡部康成
pp.92-100