催眠感受性における多要因説と二路モデルの検討-DES、GSS、IIIとの関連から-
日本大学心理学研究(28)
催眠感受性の説明モデルについて検討することを目的に、催眠感受性尺度と共に、解離性尺度、被暗示性尺度、イメージ没入尺度原理を、73名の被験者に実施した.その結果、催眠感受性は、解離性とのみ関連することが示された.この結果は、従来、催眠感受性には、解離傾向に構造化された状況に意図的に示される場合と、外傷体験への適応として自動的反応として示されるという、催眠感受性の二路モデルを支持するものであった(筆頭論文)。
齋藤雅英、岡部康成
pp.1-6