大学柔道選手における日常的な練習後の好中球機能の変動について
体力・栄養・免疫学会雑誌第13巻3号
継続してトレーニングを行っている柔道選手における2時間の練習が好中球機能に及ぼす影響を好中球ROS産生能・貪食能に加えて、好中球表面レセプター(CD11bとCD16)の発現量から検討した。その結果、練習後に好中球数は有意に増加し、活性酸素種総産生能も増加していた。すなわち、本結果は24時間の柔道の練習が好中球活性酸素種産生能を亢進させ、練習により損傷した筋組織において感化的組織障害を助長する可能性が示唆された。
珍田大輔、梅田孝、中路重之、山本洋祐、田辺勝、小嶋新太、片桐朝美、菅原和夫
p.159~p.165