大林啓吾編『感染症と憲法』(青林書林)の書評
『図書新聞』2021年5月8日号(武久出版発行)
章に沿って、本書がこれまで世界と日本でどのような感染症対策を行ってきたのか、そしてそこにはどのような憲法問題があるのか、比較研究と法解釈という点では細かくよくまとめられている点を評価しつつ、誤字、注での新聞の多様、政府・マスコミなどの一般的表現の無批判な使用、社会科学的に一方からの理解をそのまま記述し、法というものを政治・経済の視点から考察しない点など、問題点も指摘したもの。
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