学術論文

基本情報

氏名 岡田 隆
氏名(カナ) オカダ タカシ
氏名(英語) OKADA Takashi

名称

一流柔道選手における競技引退後の筋力変化について.(査読付)

単著・共著の別

共著

発表年月

2014/03

発表雑誌又は発表学会等の名称

了德寺大学研究紀要

概要

一流柔道選手の引退後の体重,周径囲,握力,最大筋力を経時的に測定しその変化を調べ,競技引退後の生活の変化がどのような影響をもたらすかを明らかにし,引退後に柔道指導者として活動する際の競技能力維持に必要な情報として役立てる事を目的とした.対象は世界でも活躍した一流柔道選手一名とした.周径囲と握力,体重,最大トルクの測定を行った.周径囲は上腕,前腕,大腿,下腿,胸囲,腹囲を測定し,最大トルクは体幹屈伸,肘屈伸,肩内外旋,膝屈伸を測定した.測定期間は競技引退直後,2008年から2013年の期間で11回測定した.周径囲,握力,体重ではどの項目においても大きな変化はなかった.最大トルクは体幹の伸展,右肩の内旋,右膝の屈曲,左膝の屈伸に有意な低下がみられた.競技を引退しても少なくとも5年間は,指導者として柔道に関わる中で行われる運動によって筋力は維持できる.しかし,柔道特有の動作や現役時代の外傷に関わる部位は,引退後の筋力低下が顕著となる.したがって,柔道特異的な動作や外傷に関連する部位に絞ったトレーニングを行うことが,指導上必要なパフォーマンスを高い状態に保つ上で必要であると示唆された.

共著者

金丸雄介,岡田隆,松本揚,岡村知明

掲載ページ数

8:55-62.