大学柔道選手における階級区分別の競技力と筋厚および身体組成の関係について検証した。大学柔道選手56名(軽量級群:24名、中量級群:16名、重量級群:16 名)を対象に、音波画像診断装置により全身9部位の筋厚および皮下脂肪厚を測定した。除脂肪量については、中量級群と重量級群で競技力上位群と競技力下位群の間に有意差が認められた。筋厚については、中量級群の前腕部、重量級群の上腕後面部で競技力上位群と競技力下位群の間に有意差が認められた。したがって、競技力向上のためには、これらの点を考慮したトレーニング計画の必要性が示唆された。