<読む>『平家物語』の説得部に探る平重盛の行動原理 -「清水寺炎上」・「殿下乗合」をめぐって-
日本文学第45巻11号(日本文学協会)
『平家物語』に登場する人物の中でも最も多弁な人物である清盛の嫡男平重盛に関わる説得部について分析した。特に「清水寺炎上」・「殿下乗合」の二章段における重盛の説得の論理と行動原理とについて論述した。平家一門の繁栄と滅亡のキー・パーソンである重盛の言説の論理構造の解明である。
p.74~p.79