本研究では、日本のトップリーグである日本ハンドボールリーグ所属の選手を対象に、心理的競技能力診断検査(DIPCA.3)を実施し、男女ハンドボール選手の心理的競技能力について調査を行った。今回はリーグ在籍年数、ポジション、日本代表経験に焦点をあて、日本トップリーグにおけるハンドボール選手の心理的競技能力からみた強化方略について検討した。その結果から、男子選手には若い時期から判断力のある選手を育成することが望まれる。特に、判断力のあるLineを育てることが今後の課題といえよう。女子選手では、リーグ在籍年数が増えると決断力と判断力が高くなる。男子同様に、若い時期から判断力のある選手を育てることが必要と思われる。