開眼と閉眼における自律訓練法の心理・生理的対応の比較―自律訓練法初心者の重感・温感練習の心理・生理的覚醒水準と主観的評価から―(査読付)
催眠学研究、51(1、2)
本研究では、自律訓練法(AT)初心者を対象に、開眼と閉眼で行う自律訓練法の心理・生理的反応について比較した。今回は、特にAT初心者の重感・温感練習の心理・生理的覚醒水準と主観的評価に焦点をあてて検討した。その結果、AT初心者にとってATを閉眼で行うことは、開眼で行うよりも重感練習を時間経過とともにリラクセーション状態に導き、さらには重感練習の主観的評価を高めることが明らかとなった。
高井秀明・楠本恭久
p.14~p.20