本研究では、世界トップレベルの男子アーチェリー選手のシューティング時間に関する特徴について明らかにすることを目的とした。今回は、世界トップレベルの選手の代表として今大会のメダリストを対象に検討を行なった。かれらのシューティング技術における局面毎の平均時間とその変動係数を算出し、1/64 Elimin. RoundからFinalsまでの試合に出場した選手と比較した。その結果、シューティング技術における局面毎の平均時間は、競技成績に関係なく準備局面がもっとも長く、平均時間の変動係数も大きかった。しかしながら、準備局面の平均時間は、メダリストのほうが個人戦の出場選手よりも短かった。