アスリートにおける漸進的筋弛緩法の習得過程(2)―心理指標の変化―
日本スポーツ心理学会
本研究では漸進的筋弛緩法(PMR)の実施に伴う筋緊張と筋弛緩の遂行について区別した上で、PMRの習得度について明らかにした。その結果、PMRの習得度の特徴は練習の初回にあらわれ、練習の初回には筋を弛緩させることが困難であったといえる。さらに、PMRを1週間にわたり継続することで筋の弛緩も行ないやすくなったことがうかがえる。それに対して、筋を緊張させることはPMRの練習を継続させるか否かに関わらず、容易であったと思われる。
高井秀明、秋葉茂季、立谷泰久、三村 覚、楠本恭久
日本スポーツ心理学会第38回大会研究発表抄録集、p.192~p.193