本ワークショップは,昨年度の日本応用心理学会第77回大会自主企画ワークショップに引き続き,2回目の開催となった。今回は,心理学がどのようにスポーツという実践場面に応用され,トップアスリートの競技力の向上と実力発揮に貢献できるのかということに焦点をあてて議論した。 発表内容としては,現在トップアスリートの心理サポートに携わっているアプローチの方法が異なる2名のスポーツ心理学のコンサルタントに,そのサポート内容を紹介していただいた。そして,アテネ五輪と北京五輪の女子200m背泳ぎで銅メダルを獲得された中村礼子先生には,両大会を比較し,その大会をむかえるにあたってご自身が行なったメンタルマネジメントについてお話いただいた。