本研究では、各身体部位における筋収縮が時間経過に伴って主観的評価に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。実験参加者は健康な成人10名(男性5名、女性5名;21.6±1.3歳)であった。筋収縮の主観的評価には、視覚的アナログ目盛り法を採用した。また、実験では身体部位毎に直接関係すると思われる筋の収縮を50%の主観的強度で保持させることとした。なお、各セッションの遂行時間は1分間とした。 すべての身体部位において、実験時はどの安静時よりも有意に筋収縮していることが示された。その上で、顔と胸はそのほかの身体部位と異なり、実験後安静に筋収縮が継続しない特徴をもつことが明らかになった。