漸進的弛緩法における筋電図バイオフィードバック法の併用による心理・生理的反応
日本催眠医学心理学会
本研究では、筋電図バイオフィードバック法を漸進的弛緩法に併用することがどのような心理・生理的反応をもたらすのかについて明らかにすることを目的とした。心理指標のVASの結果により、筋電図バイオフィードバック+漸進的弛緩法条件は他の実験条件(閉眼漸進的弛緩法条件、開眼漸進的弛緩法条件)と比較して幾つかの身体部位において筋の緊張と弛緩を行ないやすいことが明らかになった。しかしながら、生理指標の筋電図では、心理指標と同様の傾向はみられず、心理的反応と生理的反応には違いが生じたといえる。
高井秀明、秋葉茂季、楠本恭久
日本催眠医学心理学会第57回大会発表論文集、p.39