本研究ではアーチェリー競技中の筋疲労および筋疲労とパフォーマンスの関係を明らかにすることを目的とした。被験者はアーチェリー上級者8名であった。距離70mで36本の射的を行った。実射時エイミング中、クリッカーが落ちる前1秒間の筋電図積分値を算出した。アーチェリー上級者において、競技中に筋疲労が局所性に起こる被験者が認められた。しかしながら、競技中に筋疲労がみられても、得点には大きな影響が認められなかった。実際の試合では36本以上射ち続けることとなるので、筋疲労のみられる筋の選択的なトレーニングの必要性があると考えられた。