アーチェリー競技中の筋疲労とパフォーマンスの関係―その2―弓の強弱による比較
日本体力医学会
本研究ではアーチェリー競技で使用する弓の強弱によって、競技中の筋疲労が異なるかどうかを明らかにすることを目的とした。被験者はアーチェリー上級者8名(男子4名、女子4名)を対象とした。射距離は70mであり、6本の試射の後36本の射的を行った。相対的に強い弓を使用している選手は、引き手の三角筋中部においてiEMGが増加し、局所性の疲労が起こることが明らかになった。このことにより、使用する弓の相対的な強弱により、アーチェリー競技中の筋疲労に差が出る部位のあることが明らかになった。
久保陽子、高井秀明、久保潤二郎、渡辺一志
第65回日本体力医学会大会予稿集、p.319