本研究の目的は、柔道女子ジュニア選手の心理的競技能力の特徴と、「心・技・体」に注意を向ける割合の競技場面の差異について明らかとすることであった。調査対象者は、A県から選抜された柔道女子ジュニア選手20名であった。彼らは、心理的競技能力診断検査と試合時と練習時の「心・技・体」に注意を向ける割合に関する調査を行った。その結果、柔道女子ジュニアチームの特徴として以下の知見を得た。DIPCAと「心・技・体」の結果より、柔道女子ジュニアチームの心理的特徴として、柔道に対する意欲を強く持ちながら、チームワークを大切にし、励まし合ってプレーできること、決断力と判断力が低いことが明らかとなった。