自律訓練法と漸進的弛緩法が競技不安と主観的評価に及ぼす影響
日本スポーツ心理学会
本研究では、競技者を対象に自律訓練法(AT)もしくは漸進的弛緩法(PR)を継続的に練習することが、競技不安にどのような影響を及ぼすのかについて明らかにすることを目的とした。検討の結果、状態不安に関しては、認知的不安はATのほうがPRよりも低減させ、身体的不安はPRのほうがATよりも低減させることが明らかとなった。また、主観的評価では、ATはPRよりも練習初回において低く、またATの主観的評価は練習期間が3週間、4週間と継続されると高まることが明らかとなった。
高井秀明、辻 昇一、楠本恭久、西條修光
日本スポーツ心理学会第36回大会研究発表抄録集、p.88~p.89