最近の小学生における高次神経活動の特徴:go/no-go実験における誤反応と型判定を基に(査読付)
日本体育大学紀要 第42巻第2号
高次神経活動,すなわち人間の大脳新皮質の働きを観察する検査法の一つにgo‐no/go実験がある.この実のgo課題時には,小脳,大脳基底核,運動野の活動が,no‐go課題時には,それらの活動に加えて前頭前野の活動が,それぞれ亢進する様子が観察されている.本研究では,1998年調査からおよそ10年が経過したことを受け,最近の子どもたちの高次神経活動の様相を明らかにすることを目的とした.
野井真吾,鹿野晶子,小林幸次,松本稜子,金子 慧
pp111-118