示指MP関節lockingに対する徒手整復の1例
第15回日本柔道整復接骨医学会
指MP関節lockingは関節が突然屈曲位に固定され、自動的にも他動的にも伸展できなくなるものをいう。臨床的には比較的稀な疾患とされているが、バネ指や狭窄性腱鞘炎などと鑑別を要する重要な疾患である。今回、一症例ではあるが、示指MP関節lockingに遭遇し、徒手整復によりlockingの解除に成功したので整復法や分類について若干の文献的考察を加え報告した。本症例では既往歴があり、過去に自分で整復できていたことなどを考えるとHarvey分類のSpontaneous typeと考えられた。
樋口毅史、松田康宏、服部辰広、山下昌一、小枝宰、栗林陽一、小杉奏、長坂愛