本研究は, FIB-SEMを用いマウスヒラメ筋の間質について連続600枚の画像を観察し, コンピュータで3次元再構築して間質細胞の局在, 形態について検討を行った. 筋紡錘近傍の間質で線維芽細胞様の間質細胞が筋紡錘外鞘の最外層の周皮細胞核に沿って存在し, 間質細胞から周皮細胞に向かって触手を伸ばし, 接触していることが観察された. このことから, この筋組織間質細胞と筋紡錘周皮細胞の間には何らかの細胞間の連絡があることが示唆され, これらの間質細胞がニッチnicheである可能性を含め, 筋紡錘や骨格筋組織の微少な損傷の修復や機能維持に何らかの役割を有するのではないかということが示唆されたものである.