著書

基本情報

氏名 稲川 郁子
氏名(カナ) イナガワ イクコ
氏名(英語) INAGAWA Ikuko

著書名

骨を接ぐ者 柔道整復師ほねつぎ論

単著・共著の別

単著

発行年月

2020/03

発行所

ナカニシヤ出版

概要

柔道整復師は日本の国家資格であり、「ほねつぎ」の別名がある。古くから「接(整)骨院の先生」として国民医療の一端を担ってきた。しかし現在、様々な背景により、柔道整復師が骨を接ぐ機会は激減している。そのため、ほねつぎとしての柔道整復師の英知伝承は困難となり、「骨の接げないほねつぎ」が急増している。本書はこの現状への憂慮に立脚する。本書では、「ほねつぎ」として熟達の領域に至った柔道整復師を題材として、本人およびその周囲の人々への取材から、その歩みの一部をまとめ、教育学また社会学的な枠組みを与えることで彼らの歩みを解釈し直した。彼らが職業に出会い、決定的な人物と出会い師と仰ぎ、苦悩し成長した過程の記述は、ほねつぎとしての柔道整復師の「生きられた体験」の記録であり、本書の成果である。これらの記録は、今後柔道整復師が文字どおりの「ほねつぎ」になろうとしたとき、指針となる可能性がある。

共著者・編者

 

掲載ページ数

268頁