保存療法を選択した両側同時受傷の橈骨頭骨折の2例(査読付)
柔道整復接骨医学 20巻2号,p77~82
橈骨頭骨折は転倒して手を衝いた際に前腕骨軸の突き上げにより発生することが多い。両側例はまれであるが、2例の両側同時受傷例に対しcircular cylinder castを中心とした保存療法を施行し良好な成績を得た。橈骨頭が輪状靱帯から逸脱していない例にcircular cylinder castを施行した場合、拘縮の防止だけではなく良好な自家矯正が期待できるため、柔道整復師が橈骨頭骨折に対して行う治療法として選択枝の一とすべきである。
小林直行,山﨑昌彦,稲川郁子,目崎登
共同研究につき本人担当部分抽出不可能