柔の形の各施技における間合いに関する研究:教本的文献の相違に着目して
日本武道学会 第52 回学会大会(東京) 武道学研究 第52巻別冊p64
柔の形の修行者に向けた5文献について、施技開始時の間合いに着目し文献的考察を行った。ほとんどの施技で記載のばらつきがみられた。間合いは理合いの表出であることから、形競技では、間合いの評価に関し講道館発行の教本を基準とした合理的な審査が行われるべきである。指導者や審査員には、競技者・修行者の体型や錬度を踏まえたうえで、数値や文言に拘泥し過ぎない指導や審査が求められる。
稲川郁子,畑山元政