柔道整復師の専門性獲得過程にみられる正統的周辺参加 ~伝統的「ほねつぎ」養成システムを考える
全国柔道整復学校協会 第51回教員研修会(名古屋)シンポジウム「柔道整復学をこう考える」シンポジスト
現在、柔道整復師は、「ほねつぎ」としての専門性の低下に歯止めがかからない状況にある。柔道整復師が確固たる専門性を獲得するには、良質な「研修」が必須であると考えられる。養成施設での教育もさることながら、良質な研修を経た者は、そうでない者に比べ、高度な専門性を獲得している。養成施設が激増した現在、学生や若手の柔道整復師には徒弟制度を忌避する傾向がある。しかしながら、徒弟制度の負の側面だけでなく、正の側面にも注目する必要がある。