股間打撲の経験率は、男性77.9%、女性25.5%で、有意に男性に多かった。股間打撲の症状について、疼痛は男性に有意に強く、NRSは男性8.1±1.6,女性5.6±1.9であった。また男性は、腹痛、気分不快、冷汗、脱力感などの自律神経症状に加え精神的な症状を伴いやすく、精巣の上昇感や消失感を感じた者も多かった。本調査により、金的は男性特有の急所であることが改めて明らかとなった。本研究では、金的を強打した際の症状や実践されている対処法の実態について明らかにすることができたが、防止のための対策や対処法の医学的根拠については言及できておらず、今後の研究の進展が待たれる。