陳旧性月状骨背側脱臼が疑われた1症例
第17回日本柔道整復接骨医学会学術大会
月状骨脱臼は、手根骨脱臼の中では発生頻度が高く、教科書的にも代表的な脱臼であるが、臨床においては鑑別が困難であり、見落としの原因となり得る脱臼である。また、初期診断時に見落とされると、陳旧性脱臼へと移行し将来的には変形性関節症の原因となり得る。今回、陳旧性月状骨脱臼が疑われた1症例を経験したので、その発生メカニズムと治療経過について文献的考察を踏まえ報告した。
服部辰広、小林喜之、浅谷健介、櫻井規子、樋口毅史
第18回日本柔道整復接骨医学会(抄録p.368)