脛骨顆間隆起骨折の分類法における考察
第17回日本柔道整復接骨医学会学術大会
脛骨顆間隆起骨折は一般的には膝十字靭帯の牽引力により発生するといわれるが、文献上、先端部には靭帯が付着しておらず、牽引力以外の外力も発生に関与する可能性がある。今回、脛骨顆間隆起先端部骨折の1症例を経験したので、その発生原因メカニズムについて、患者から聴取した発生時の状況を文献と比較し考察を行った。文献考察から顆間隆起先端部骨折の発生には膝の回旋が関係しており、実際の症例でも同様の機序が働いていたことから、膝への回旋力は先端部骨折発生の要因であることが考えられた。
服部辰広、蓮沼鉄也、小林喜之、浅谷健介
第17回日本柔道整復接骨医学会(抄録p.431)