大腿骨頸部外側骨折の1症例
第15回日本柔道整復接骨医学会学術大会
大腿骨頸部外側骨折は関節外で起こり、内側骨折と比べ骨折治癒の条件が良いが、高年齢に傾くことで全身的合併症や早期離床・ADL復帰を得られにくい点から治療の難しい骨折の一つである。今回、大腿骨頸部外側骨折の1症例を経験したのでその発生機序について若干の考察を加えて報告した。本症例では転倒時、下肢を捻りながら転倒した結果、頚体角が減少する螺旋状骨折を呈しており、骨折部に捻転力と屈曲力が生じて発生したと推測された。
小林喜之、松田康宏、小枝宰、長坂愛、小杉奏
柔道整復・接骨医学15(3)386