後骨間神経麻痺の文献的考察
第14回日本柔道整復接骨医学会学術大会
後骨間神経は橈骨神経の深枝であり、総指伸筋を始めとする指伸筋群を支配する。一方、橈骨神経本幹は後骨間神経を分枝する前に長短の橈側手根伸筋に筋枝を出す。このため絞扼部位の違いによって臨床症状が異なる。後骨間神経麻痺は一般的に回外筋の神経侵入部(フローゼのアーケード)において絞扼を受けやすい。回外筋はその名の通り前腕回外作用があり、過度の回内・回外により絞扼性神経障害が生じるとされる。今回は2例の後骨間神経麻痺を経験したので発生原因、治療経過について報告をした。
服部辰広、蓮沼鉄也、小林喜之、浅谷健介
柔道整復・接骨医学14(3)193共同研究につき担当部分抽出不可能