臨床実習で学生が不安に感じる心理的ストレスは、実習の学習効果として問題となっていたが、近年、診療参加型臨床実習(CCS)の指導が推奨され有効な学習効果が得ら れている。CCSは、見学・模倣・実践と段階的な指導が学生の不安を軽減し、ポジティブな学習効果が認められる。しかし、実習において同様の指導を受けているにも関わらず、過度な不安を感じる学生が一定数存在するが、その要因については解明されていない。学生のストレス要因と なる不安に対し、日本版STAIを用いて特定不安を測定し、臨床実習における状態不安の関係性について検討した。