正しい下肢アライメントを獲得するための方法としてWall squat(WS)を実施した。WSは、3面の直交した壁を使用し、正しい下肢アライメントを理解し獲得できるスクワット方法である。本研究は、機能障害を有した3症例(①膝蓋骨骨折②変形性足関節症③2次性廃用症候群)に対して、正しい下肢アライメントの動作が実施できるようにwall squat normal(WSN)を指導した。WSNを理解したのち、自主トレーニングとしてWSNを実行してもらった。今回、日常生活の自主トレーニングにおいて疼痛や異常アライメントの改善に有用な効果を示したので、WSの方法と症例報告を交えて発表した。