血液透析中の両脚挙上運動の短期経過
第34回 日本運動療法学会
糖尿病性腎症により透析導入となり,既往に心血管系に重篤な合併症のない透析患者7例(男性4例,女性3例,平均年齢71.00±2.73歳,平均血液透析歴5.62±5.67年)における透析中の両脚挙上運動の短期経過で,運動開始5分で血圧が有意に上昇し,運動直後に膝窩動脈の血流速度の有意な増加がみられた.心血管系の評価の基にAndersonの基準による土肥変法を考慮し,運動負荷時の血圧変動による安全管理に充分配慮した上で透析患者へ導入する必要がある.
橋本俊彦,塩田琴美,渡辺尚彦