アスリートにおける初回肩関節前方脱臼の自然治癒
第16回 東女医大スポーツ健康医学研究会
初回外傷性肩関節前方脱臼を受傷した際に,愛護的な挙上法による整復後の外旋位固定を3週間試み,外旋位にて Bankart lesionの関節窩への密着が確認されれば治癒が期待出来る.コホート調査によりその可能性は高く認識されている.固定除去後のリハビリテーションでは早期の肩甲上腕関節への負荷や激しい可動は厳禁で,腱板機能訓練,肩甲胸郭機能訓練,肩甲帯に対する全身の協調運動訓練などを行う.